どっちも間違っていない

意見が違うなどで他人とぶつかったときに、

「どっちも間違っていない」

という視座でいると上手くいく。

自分の言ってることも間違ってないし、相手の言ってることどっちも間違ってない。

でも、それができないから言い争いになるんじゃないの?

と思うかもしれない。

いや、一度そうやって自分が相手を受け入れることが大事なんだ。その上で自分の主張があるならぶつければいい。

自分は間違っていないという姿勢でいると、落ち着いて相手の話が聴けないし、自分の正しさをわからせたいという思いが、いつの間にか相手への威圧に変わっていたりする。

だから、どちらも間違ってないと思うことは、一度自分の心を静めて落ち着かせるクッションになる。

そうすると純粋に伝えたいことを話せるし、相手の話も入ってきやすくなる。

これは第三者として2人の会話を聴いているときも同じ。

どっちかが正しいとジャッジするのではなく、どちら側にもつかないほうが、その場が上手くおさまることが多い。

人は白黒はっきりつけたがる傾向にあるけど、白黒はっきりつけなくてもいいんだ。

さっきラジオで流れていたCMにこんなのがあった。野菜につける酢のCMだったと思う。

少年のセリフ。

「おばあちゃんは、暑いと思っているから暑いんだよって言ってた」

「でも暑いと思ってなくても暑いよ」

これを聴いた時、どっちも間違ってないなと思った。

はじめに暑いと感じたのは体だけど、その後で頭の中で「暑い」とつぶやいていれば、ずっと暑いを感じ続けるからだ。

つまり、

1,体が暑さを感じる→暑いという言葉が頭に浮かぶ

2,暑いという言葉を頭に浮かべる→体が暑さを感じる

この両方のパターンがある。

だから少年もおばあちゃん、どちらも間違ってない。

理屈で言うとこんな感じになるんだろうけど、大事なのは、人は「自分が信じていることが正しい」と思っているということ。

よくSNSなんかで拡散されている、どっちの色に見える?というのがある。

茶色に見える人もいれば、紺に見える人もいるみたいな。

ああいう投稿がなければ、人によって色の見え方が違うなって思わない。他人も同じ色に見えていると誰もが思っている。

だけど実は人それぞれ、見えている色や形が違う。

もちろん、考え方や感じ方も人それぞれ違う。

だから、まずは、「自分も相手も間違っていない」と思うこと。

それがあたりまえなんだと思っていれば、相手のことを受け入れやすくなる。

そのうえで自分の主張があるならぶつけてみればいい。きっと相手の反応も今までとは違ってくるはずだから。

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