相手の行動にイラッとして、
「どうしてこんなことをするんだろう?」
「なぜこうしてくれないんだろう?」
と思うことある。
考えれば考えるほど苛立ちや相手への怒りが大きくなっていく。
自分の思い通りになればこんな気持ちにならないのに。
しばらくの間モヤモヤはおさまらない。
そして、いい加減モヤモヤを解消するために、直接相手にこうしてほしいと言ったり、不機嫌な態度を取って自分の気持ちをアピールしたりする。
でもこれで相手の行動はよくなるのだろうか?
いや、ならないことが多いだろう。
たとえ次の機会に、相手が自分の望む行動を取ったとしても、その次にまた望まない行動を取ったりするんじゃないかな。
そうするとその度に自分が傷つくことになる。
何より、いつも相手の行動を監視するような心が落ち着かない状態が続くことになる。
じゃあどうすればいいんだろう?
それは、相手を変えようと思わないで自分の心の反応を変えるのがいい。
それにはまず、自分の心の反応を客観的に見る必要がある。
「あ、今イライラしてる」
「なかなかイライラが治まらないな」
という感じで自分の心を観察してみる。
そうやって、一歩引いて自分の心を見ると、不思議とイライラが小さくなる。
そして、
「なんでこんなにイライラしてるんだろう」
と自分に問いかけてみる。
もしかしたら大した理由でないのに過剰にイラ立っていたことがわかるかもしれない。
そうなれば、それ以上怒りを大きくすることもなく、相手に怒りをぶつけずに済むかもしれない。
例えば、家庭内で、それぞれが食器を洗うというルールがあったとする。
それを息子がたまたまやっていなかった。
それを見たあなたは、イライラして相手にやらせようとする。
そして今度は忘れずにやってよね、と念を押す。
このいつもの反応を変えてみる。
息子が食器を洗ってないのを見てイライラする。ここまではいつもと同じ。
次に相手に怒りをぶつけるのではなく、
「今、私イライラしてるな」
「なんでイライラしてるんだろう」
とまず自分の心を見る。
すると少しイライラがおさまり心に余裕が出てきて、こんな発想が浮かぶかもしれない。
「たまには私が洗ってあげよう」
「いつも洗ってくれてることに感謝するいい機会かも」
そうなれば心は軽く、今回のことを受け流せるだろう。
もちろんそんなに簡単にイライラがおさまらないこともあるだろう。
相手に怒りをぶつけてしまうこともあるだろう。
でもそれはそれで全然OK。
まずは自分の心を客観的に見るということをしてみるのが大事。
そうすることで、自分の心の反応を変える隙間ができるから。
隙間ができれば、反応を変えることがいずれできるようになる。
不思議なことに、そうやって自分の心を見て反応を変えてみると、相手を変えようとしなくても相手が変わってくれる。
これは実際にやってみないとわからないことなので、まずはそうなのかな?と思って、一歩踏み出してみること。
相手を変えるより自分の心の反応を変えるほうが、ずっとラクで穏やかに生きれる。