「直感を信じて」
そんな言葉を聞いたことがあると思う。
そんなこと言われてもなんだかよくわからない、というのが正直なところではないだろうか。
私もはじめはそうだった。
迷ったとき悩んだ時は、
「頭で考えたことじゃなくて心で感じたことを信じなさい」
そう言われてもピンとこなかった。頭と心の違いもイマイチわからなかった。
それでも迷うことがあるたびに、
「これは頭で考えていることなんだろうか?」
「それとも心で感じていることなんだろうか?」
そうやって自問自答しているうちに、どっちが心の声なのかがわかるようになった。
つまりこれが直感だ、というのがわかるようになった。
それからは、全部じゃないけれど、迷った時や悩んだ時に、できるだけ直感で出した答えを選ぶようにした。
そうしたらスムーズに物事が進むことが増えたし、上手くいかなかったとしても、心にモヤモヤを持つことがなくなった。
なぜ直感のほうが上手くいくのか?
それは直感で出した答えは本当の自分が望んでることだからだ。
本当の自分って?
それは頭で考えていることじゃなくて、体で感じているもの。それが本当の自分。
何となくこっちかな?とか、説明できないけどこっちに惹かれる、というのが本当の自分が感じていること。
胸が躍ると言う言葉があるけど、それは今ここで胸がワクワクやドキドキを感じているということ。
一方で頭の中で考えていることというのは、育った環境や学校、友達、社会の常識、そういった今までの経験から作られたもの。
だから今起こっていることを、ありのままに感じているわけではなく、過去の経験に照らし合わせて考えている。
生まれた時は頭の中に思考はない。思考は、他人が話している言葉を聞いたり、親から教わって、あとから覚えたもの。
でも体は生まれた時からある。母親のおっぱいを吸っているときは体で幸せを感じてる。
Contents
損得で選んでいないか
頭の中で考えていることなのか、直感なのかどうかわからないときにおすすめなのは、
「損得で選んでないか?」という判断基準を持つこと。
例えば、
親と一緒にラーメン屋に行った。好きなものをおごってくれるという。
メニューは、
ラーメン 800円
特製ラーメン 1100円
写真を見ると、普通のラーメンのほうがおいしそうだ。
でも、ふと頭をよぎる。
「おごりだったら、特製ラーメンにしようかな。自腹だったら高いから買わないし」
「うん。せっかくだからそうしよう」
そうやって損得を考えて決める、それが頭で考えた答え。
何となく「普通のラーメンのほうがおいしそう」
そう感じたのが直感。
特製ラーメンは、普通のラーメンの中に特製のタレが入ったラーメンだった。
特製のタレがなんだかスープに合っていないし、せっかくの豚骨風味が消えてしまっていた。
「普通のラーメンにしておけばよかった。」
こんなふうに、直感よりも頭の声を選ぶと、上手くいかないことも多い。
恋愛もそう。
その人の過去や肩書や地位とかそういったことばかり考えて相手を選ぶと、上手くいかないことが多いけど、
「この人なんかいいな。」「波長が合うな」「胸がキュンとなる」
そういう口では上手く説明できないけれど、なんか惹かれるという感じのほうが上手く。
趣味をはじめるときもそう。
これをやればモテそうだとか、自慢できるとか、そういうのではじめるとつまんなくなってやめてしまったりする。これやりたい楽しそう。そんな想いではじめると長続きしやすい。
物を買う時もそう。
あとあと役に立ちそうだとか、一石二鳥だからと、好みよりもコストパフォーマンを重視しすぎると、結局使わないものになる。
実際私もそうやって直感で選んだほうが上手くいったことが多い。
このブログもそうだった。
はじめは多くの人が読みそうな記事を書こうとしていたけど、何となく自分が書きたい記事のほうがいいと思って、視力回復の記事や1日2食の記事を書き始めた。
はじめは読者も少なかったけど、結果的には多くの人に読んでもらえるようになった。
視力回復をはじめたきかっけも、「何となくやってみたい、自分を試したい」だった。
喫煙歴10年でタバコをやめたのも「試しにやってみよう」ではじめたらすんなりやめることができて、それ以来20年近く吸っていない。
どちらも、なんだかやってみたい、という直感を信じて選択したから上手くいった。
さいごに
何かをはじめるときにやるかやらないか迷ったり、物事のなかで何かの選択を迫られたとき、そんなときは、一度直感を信じてみてはどうでしょうか?
その選択はもしかしたら、損をするかもしれないし上手くいかないかもしれない。
だから、とても勇気のいることだと思う。
けれども、直感を信じたほうがどちらに転んでも、損得を考えて失敗するより、ずっと清々しい。
まずは、「これは直感なのか?それとも頭の中の声なのか」それを自分自身に聞いてみることをおすすめします。
そしていつの日か直感を信じられるようになれば、地図がなくても迷わず自由に人生を歩いていくことができるようになりますよ。