瞑想で思考の渦に飲まれないようにする方法

前回、瞑想のはじめの一歩を紹介した。

まずは、頭の中の思考に気づくこと。そして、その思考が過去についてのものなのか、未来のについてのものなのかを判断することで今に意識を戻す、という内容だった。

それでも、過去や未来の思考に飲まれて、今に戻れないことも多いだろう。

私もはじめのころは、15分瞑想をして、今に意識がある時間は1分にも満たないくらいだった。

そんなときにおすすめの方法が「頭の中で数字を数える」こと。

「1,2,3,4,5,・・・・」

という感じでゆっくり数える。

はじめのうちは数字を数えることに集中できるが、そのうち、

「そういえば明日の予定は・・」

というように思考が湧いてくる。

それに気づいたら、また数字を数えることに戻る。

しばらくするとまた思考が湧いてくる。

その繰り返しになる。思考が湧いたことに気づかずにしばらくの間、数字を数えることに戻れないこともある。

それでも数字を数えることを基本の軸にすることで、思考に囚われていることに気づきやすくなるし、反対に思考に囚われていないということにも気づける。

瞑想をはじめたころは今にいるという感覚がわかりずらい。

でも、数字を数えている間は今にいることになるので、今にいる今にいないということがすぐにわかる。

ところで、数字を数えるときに、頭の中で「イチ、ニイ、サン、シー」と声に出していると思う。

慣れてきたら頭の中で声を出さないで数字を数えてみるといい。そうすることで強烈に今にいる実感が湧いてくるからだ。また過去や未来に引き戻されることも少なくなる。

思考は言葉なので、頭の中に言葉を浮かべている時点で思考が湧きやすくなるからだ。

でも実際に、頭の中で声に出さないように数字を数えてようとしてもできないだろう。

そこで、数字を頭の中にイメージするということをやってみてほしい。

1だったら、1の形を頭の中にイメージする。そうやって頭の中で数字を読み上げるのではなく、形をイメージして数える。

それでもはじめのうちは、イメージだけにとどまらず言葉で数字を数えてしまうと思う。

その場合、数字を「あ」に置き換えてみる。

「イチ、ニ、サン、シー」を「あ、あ、あ、あ」というふうに

数字の形をイメージしながら、「あ」で数える。

それに慣れてきたら、「あ」も言わないようにして、イメージだけで数えてみる。

それでも途中で頭の中で声を出してしまうこともあるだろうけど、それはそれで仕方ない。少しずつ声に出さないでイメージできる範囲を増やしていけばいい。

「頭の中で声を出さずに数字を数える」

これだけでも瞑想になるのでぜひ試してみてほしい。

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