こんにちは!勇気プレゼンター×音楽家のあつもり(→プロフィール)です。
みなさんは、バスケの応援に行ったことがありますか?
プロの試合だったら、応援の声が直接選手に届くことはあまりないと思いますが、小中学生の試合だったら、応援席の声は選手に届きますよね。
そこで氣をつけたいのが、応援の掛け声です。掛け声によって選手の動きが全く違ったのものになるからです。
「掛け声なんて何を言っても同じゃないの?」
「結局は選手の技術力じゃないの?」
と思われるかもしれません。
もちろん技術力は大事ですが、それと同じくらい流れを引き寄せる力も大事です。
そして流れを引き寄せるには、前向きなメンタル力が必要です。
メンタル力は、個人が持っている能力ではありますが、応援の掛け声によって上げることができるのです。
ネガティブな言葉は言わない
選手たちの心が前向きになる言葉をかけてあげる。
これがメンタル力を高める応援です。
「何だそんなことか。当たりまえだよね」
と思われたかもしれません。
言われてみると、簡単に聴こえるかもしれませんが、実際にできている人は少ないのです。
選手が自分の思った通りの動きをしてくれない時に、反射的に
「あ~あ」
「そこは決めろよ」
「もっと走れよ」
「バカ」
というような言葉が出てしまったことはありませんか?
ゲームにのめりこめばのめりこむほど、こんな言葉が出やすくなります。
選手よりも応援者のほうが熱くなり、感情移入しすぎて我を忘れてしまうのです。
勝ち負けなどの結果にこだわる人ほど、この傾向は強くなります。
もちろんスポーツですから、結果にこだわるのは大切なことです。
しかし、結果にこだわるあまり選手がミスしたら、罵声を浴びせるのはどうでしょうか。
あくまでも応援なのですから。
失敗を指摘すればするほど、選手は次のプレーへの恐怖心が大きくなります。
シュートミスを指摘された場合、次のシュートチャンスの時に、
「またけなされる」
という恐怖心がよぎり、シュートできないかもしれません。
これは頭の中で考えていなくても、潜在意識が反応することもあります。
普段、頭の中で考えていることは顕在意識、無意識に思っていることは潜在意識といいます。
この潜在意識が反応して、体を硬直させたり、不安な氣持ちにさせたりすることもあるのです。
このように、応援の言葉は選手のメンタルにとても影響するということです。
応援というのは、たとえミスしたとしても「どんまい。次があるよ」と温かく見守ってあげることですよね。
「見守ってあげる」という姿勢が選手たちの心の盾となり、相手に向かってゆく勇氣になるのです。
ミスしたときに、
「何やってんだよ」
とい言葉ではなくフォローの言葉をかけることも大事です。
「おしい」「どんまい」
というような「次があるさ」という掛け声。
これならば、失敗は心の中からスーッと消えてゆくでしょう。
そして、
「今失敗したから次は成功する」
というポジティブな思考になっていきます。
そうなれば、次のプレーが積極的になるし、いずれ良いプレーにつながります。
いいプレーをしたら褒めてあげる
見守る姿勢ができたら、
「私たちはあなたたちの味方だよ。だから思い切りプレーをすればいいんだよ」
そういった氣持ちが、伝わるような言葉をかけてあげる。
それが「応援すること」だと思います。
ではどういう言葉をかけてあげれば、良いのか?
とっても簡単です。
いいプレーをしたら、褒める言葉をかけてあげればいいんです。
これは、簡単なようだけどなかなかできないかもしれません。
なぜなら、日本では叱って育てることが美徳とされていたため、叱られて育った人が多いからです。褒められる機会が少ないため、褒めることに慣れてない人が多いのです。
褒めることが恥ずかしい、調子に乗るんじゃないか、褒めてのびるなんてきれいごと、そんなふうに考えてしまいがちになる。
もしそういう思いがあるなら、一度褒められる側に立ってみるとよいかもしれません。たぶん、褒められて嫌な思いになる人はいないのではないでしょうか?
もっと褒められたい。そのためにもっと活躍したい。そう思うのではないでしょうか?
こうなると、心の底からプラスのエネルギーが込み上げてきます。
けなされれば、反対にマイナスのエネルギーが込み上げてきます。
どっちがよいプレーにつながるかは、言うまでもありませんよね。
だからといって、相手をおだてるための、お世辞は良くありません。選手たちに届くのは、心からの誉め言葉です。
「今のシュート凄く良かったよ」
心からこのような言葉をかけてあげれば、必ずメンタル力は高まります。
人間は「他人から認められたい」という強い欲求を持ってます。
この気持ちが満たされたとき、強力なメンタル力を発揮するのです。
そして、もっともっとこの気持ちを味わいたい。そのためにいいプレーをしたい。
そう思うようになります。
心も体と同じで、エネルギーが必要です。体は食べ物でエネルギーを補給することができます。では心は何でエネルギーを補給すればよいのか?
それが相手を認めてあげる誉め言葉なのです。
だから、
シュートが決まったら「ナイシュー」
ディフェンスでボールをカットしたら、「ナイスディフェンス」「ナイスカット」
リバウンドを取ったら「ナイスリバン」
その言葉が選手の心のエネルギーになります。
このように、褒めてあげることがその選手のメンタル力を引き出すことになり、試合の流れを引き寄せる原動力になるのです。
さいごに
言葉の力って凄いですよね。応援の言葉で選手たちのメンタルやプレーが変わる。
それは素敵なことだと思います。だって応援もチームの一部だってことだから。
僕は、応援が試合の勝ち負けを左右することもあると思っています。実際、強いチームほど、応援席が明るく盛り上がっているんですよ。
その明るく楽しいプラスのエネルギーが、選手たちにも伝わっているのだと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!