怒りや不安の感情を書き留めておく

私は日常生活で感じた怒りや不安をノートに書き留めるようにしている。すべてを書き留めるとものすごい数になるので、特に大きく感情が動いた時だけにしている。

怒りや不安といったネガィブな感情は放っておくとどんどん大きくなる。

気付かないうちにそれは妄想となり、自分自身を傷つけることになる。

だから、そうならないうちにノートに書く。そうすると心の中でモヤモヤ漂っていた感情が吐き出される。

それでもまた同じような不安や怒りを考えてしまうことはあるけれど、ノートに書かないよりはずっと心が軽い。

生きていると他者に対してイラッとすること、ムカッとすること、どうしても許せないようなことがある。

「なんて非常識なやつなんだ」

「もっと静かにしてほしい」

「あんな言い方しなくていいのに」

「私は絶対悪くない」

「遅刻してしまった」

こんなふうに感情が動いたときに、その思いをノートに書いて吐き出す。

吐き出したことで心は少し軽くなる。妄想が起こりにくくなる。

そして、慣れてくるとその感情が起こったときに、その感情を客観的に見れるようになってくる。

これはメモを取ることで、一歩引いて自分を観察しようとするから。

自分の感情を客観的に見れるようになると、そのときは怒りや不安があったとしても、そのあとで冷静になれるので、その怒りや不安を大きくすることが少なくなる。

メモを取っておくことは、その場の怒りや不安を鎮めるだけでなく、自分の心の癖を見つけることにもつながる。

メモを後で見返すことで、

「こんなことで怒っていたのか」

「こういう時に不安になるんだな」

こんなふうに自分の心の反応の傾向をつかむことができる。それが望まない反応なら、今度同じようなことがあったときに、違う反応をすればいい。

もちろんはじめは上手くいかないかもしれないけれど、繰り返していくうちに、自分が望む反応ができるようになる。

今までは自動的にムカッとしていたのが、一瞬間をおいて、

「ムカッとするのか」「スルーするのか」

を選ぶことができるようになる。

そうなると、イライラやフツフツを引きずることが少なくなる。

今までは相手の行動や言動に無意識に反応していた。だから相手の行動や言動そのものに力があると思っていた。

でも実際はそうじゃない。力を与えるか与えないかは自分で選べる。

ネガティブに反応して妄想して傷つくこともできるし、スルーすることもできる。

どちらも自分で選べる。

どうせなら自分が望むほうを選んで、すっきり軽やかな心で生きていきたいな。

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